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II 参考文献のさがし方

4 テレビ?ビデオ?映画?小説などの活用

1)テレビ

 抽象的な学問の内容を理解するためには,その基礎となる具体的な現実をイメージできるようになることが早道です。心理学の場合は人間の行動と意識が対象ですから,ご自分の日常生活をふりかえって理解できる場合も多いと思います。社会福祉学では,福祉サービスの利用者やその家族?関係者,および施設やそのなかで働く人々がどのような問題をかかえているのかについて未知の方は,施設?病院見学やボランティア活動などを通して実際の福祉の現場に少しでも触れてみることが必要ではないかと思います。
 時間の都合でボランティア活動などが難しい方は,テレビで福祉関連の番組(NHK教育テレビ「福祉ネットワーク」ほか)をチェックしたり,次のようなメディアに触れてみませんか。

2)ビデオ

 高齢者介護や障害者と接するための方法を解説した実技ビデオは,本学図書館や公共図書館に置かれていて,入門者には有効です。なお,心理学の入門ビデオとして定評のあるものに,P.ジンバルド監修『心理学への招待』(全26巻 丸善)があります。

3)映画

 障害者を主人公にした有名な映画は数多くあります(たとえば自閉症『レインマン』『学校III』,知的障害『八日目』『ギルバート?グレイプ』『フォレスト?ガンプ』『レナードの朝』『静かな生活』,聴覚障害『愛は沈黙をこえて』『愛は静けさの中に』『アイ?ラヴ?ユー』,視覚障害『竹山(ちくざん)一人旅』『奇跡の人』,精神障害『カッコーの巣の上で』など)。

4)図書

 小説では,痴呆老人とその家族を描いた『恍惚の人』(有吉佐和子)は名作(他に佐江衆一『黄落』など)。『永遠の仔』(天童荒太)は子ども虐待と老人問題を扱っています。山に捨てられる老婆とその息子の葛藤を描いた『楢山節考』(深沢七郎),障害児をもつ家族を描いた『くるま椅子の歌』『桑の子』(水上勉)もあります。絵本では『さっちゃんのまほうのて』(田畑精一ほか)が有名。また,福祉関連のノンフィクション,ルポルタージュは数多く出ています。児童虐待がテーマの『“It”と呼ばれた子』,精神障害者やその家族の手記を集めた『こころの病い—私たち100人の体験』『こころの病い2—家族の体験』は一読の価値あり。また,障害をもつ人本人の著作としては『五体不満足』(乙武洋匡),『車イスから見た街』(村田稔)が代表的です。

5)漫画

 ろう重複障害者の就労問題をテーマにした『どんぐりの家』(山本おさむ),自閉症児の就学問題がテーマの『光とともに…』(戸部けいこ),車イスバスケットボールを扱った『リアル』(井上雄彦)などが話題になっています。

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