【アドバイス】 レポートを書こう 学生の声
通信教育部の学生のなかには「学習する時間がとれない」点をはじめ,レポートに苦労されている方が多くいらっしゃるようです。3年生の学生から,レポートが進んでいない方へのアドバイス?メッセージをお寄せいただきました。以下に紹介させていただきます。
●自分で締切を設定する
- 自分自身の中で締切を作ってしまうこと。これしかありません。
- ○月の終了試験を受けようと決めてたり,○月末に××のレポートを仕上げるという計画表を作って机に貼っています。
- とにかく書く!何がなんでも書く!という意気込みで書く!
●時間をつくる
- 常に何らかの教科(教科書や参考文献)を持ち歩いて5分でも目を通すようにしています。
- 有休とってでも仕事に追われない時間を作って,するのがいいと思います。
- 図書館を活用し,勉強部屋代わりに集中するため家事から離れる! 外へ出てみる! メンタル?ヘルスや行政主催の講演,福祉まつりにどんどん出かけ,ナマの情報をキャッチしてくる。通信のレポートだけ書いていたって深まらない。
●やる気になったときに
- 仕事その他とのバランスが非常に難しいが,波にのっている時は勢いでレポートを仕上げたほうがいいと思う。疑問も深すぎると立ちゆかなくなるので,進みながら考えるくらいの姿勢がベター……?
●初心を思い出して
- 通信制の人たちは,みんな何か目的があって入学したのだと思います。私も毎日の生活に追われ,なかなか思うように進んではいませんが,そんな時は,なぜ入学をしたのかをもう一度考えて自分の目的を振り返ってみるといいのではないかと思います。
- 自分で進んで入学したのであるから,進まないは甘えではないか。やるしかない!
●レポート課題は常に頭の中に
- 日頃から学習に関連した記事などを切り抜いておくと,レポートに取りかかる際に非常に参考になります(レポートを書く段階になってから記事を集めようとすると,時間もかかりますし,多くを集めるのは困難ですから)。
●書き出してみよう
- レポートの書き出しを自分である程度いくつかパターンを持つことでレポートを書くとっかかりができるのでは?と思いますが……。
- とにかく書きはじめること。私は,本番のレポートに直接書き2?3回,書き直しています。レポート用紙代はかかりますが。
●出してみよう
- 私の友人が昨年,他の大学院を卒業しました。レポートの書き方で聞いたところ「やはり書いてみて,出してみるしかない。そのうち書き方にも馴れてくる。自分も初めの頃は赤ペンで直されてばかりだった」と言っていたので,私もある程度できたら出すようにしています。やはりだんだん馴れてきました。入学時に本と一緒にいただいた手引きやレポートの書き方の小冊子が役に立っています。
- レポートはきちんと書こうと思わないで,とりあえず出してみる。科目修了試験もできるだけ受けて,その場の様子を感じ,他の科目の出題傾向も知ることができるのでおすすめです。
- レポートの合否を問わず,思いきって提出したら次の方向もおのずと決まってくるので,ある程度の見切りが大切かもしれません。
●自分のペースで
- 焦らずじっくり確実に。
- 理解できるまで勉強するしかないと思います。毎日,机に向かうことが大切と思われます。
- 他人は他人。自分のペースでやるしかない。やらないのは問題外だけど。やれないのだから他人と比べてもしかたがない。せめて6年以内(5年は無理だろうし……)で卒業したい。だからといって,甘えてはいけないが。来年はレポートどんどん出す予定。
●他の人と話す
- 同じ教科で悩んでいる仲間を見つける。そして一緒に悩む。たまには気分転換をする。心理のレポートでは,日常の自分にヒントをみつけることがたまにある。
- 学生会などで人に書きかけのレポートのことを話してみると,少しずつまとまってくることがある。
●スクーリングに出席する
- なかなか進まない気持ちはよくわかります。私もその一人です。でもスクーリングに来ることが私の良い刺激です。スクーリングに来ると,みなさんが頑張っておられたり,とても前向きなので私もパワーをもらっています。
●スクーリングの刺激を忘れないうちに
- たくさんの通教の学生さんの熱心ぶりを目にすると,「頑張ろう!」とモチベーションが上がります。帰ってその刺激を忘れないうちにレポートを書くようにしています。
さらに,具体的な学習法について,次のようなアドバイスもいただきました。
●レポート課題に取り組む私なりの手順
最初はどういうふうに取り組めばよいかわかりませんでしたが,現在は,次の(1)?(7)のような流れでレポートに取り組んでいます。
- 心理学に関するテキストを読む(できるだけ,すべての科目のものを読む)。
- レポート課題に沿った資料(1)(理論や背景?歴史などが中心)を図書館などで収集し読む。
- 1?2の過程で,よく出てくる人名や用語(たとえば,行動主義?認知主義?ゲシュタルト心理学とか,ピアジェ?ヴィゴツキーなど)について着目し,共通する考え方や違いがわかってくる。
- 資料を整理?分類する(パソコン?手書き)。
- 科目のテキストをもう一度読む(他の科目の知識や勉強したことが反映されて,読みが深まる)。
- 課題に取り組む。自分なりの解釈ができるように=日常の出来事や事例におきかえられるように,資料(2)(読みやすい理解しやすい事例の載ったもの)の収集をして,下書きをする。最初は多く書き,絞り込んでいく。
- レポートを作成する。
1.?4.の過程で,さまざまな領域を一緒に考えている時間はかかりますが,出したレポートのフィードバック(先生の指導や指摘)が,他の領域にも生きることになっています。
●見出しを書き抜いていく
『学習の手引き』に記載がある「教科書を最初にざっと読む」ことを行っています。その際,教科書の見出しをノートに書き抜いていきます。目次を作りなおしていくような感じになりますが,書くことで自分のものになる気がします。もう一度読んだ際に書き抜いた見出しのあと,キーワードやわかったことを簡単に書き込んでいくことで,全体に何が書かれているかを見渡しています。ヤマをかけにくい試験の前にも行ってみることがあります。
●わからないことをつぶしていく
レポート課題を読んで,自分がわからないところは何かを考え,そこをつぶしていくことに力を注いでいます。最初のうちは,そのためにいろんな本を読まなくてはいけませんでしたが,3年次になった今は前に勉強したことが参考になるので,どの本を参考にしたらよいかがわかるようになってきました。
アドバイスをお寄せいただいた方に,厚く御礼申しあげます。