【アドバイス】 読みやすいレポートを書くために
岡田清一先生(「歴史を見る眼」ほか担当)による「レポートの書き方」ガイダンスの資料から一部を掲載させていただきます。
1 一般的留意点
- ひとつのテーマに対して200字前後の段落を設定。ひとつの段落ごとに改行。改行の意味をよく考えること。ひとつの文章が終わるたびに改行するものを見うけるが,誤り。
- 一文の長さは50字がめやす。
- 簡潔な表現
- 論理的な表現
- 文体は統一する(「?である」「?であります」を併用してはならない)
→レポートの場合は「?である」を使うのが原則。 - 問題提起と結論は整合性を持たせること。
- 接続詞は慎重に使うこと。 → 一文ごとに使う必要はない。
時には省略 → 単調な文が続くことを避けるため。 - 下手でもよいから楷書で,ていねいな文字で書くこと。
2 レポートを記述するにあたって
- そのテーマがどのような目的や意図から出題されたものか,題意を把握する。
- 内容の要旨,問題点,それに対する自分の意見,批判を順序よく論理的に構成し,全体の構成を考える。自分の意見,批判の根拠を明示。
(例)?与えられたテーマに関連する項目を抽出する。
?項目の相互関連を矢印によって結びつける。
?不必要な(あるいは書けない)項目をカットする。 - 書き終えたら,誤字?脱字?かな使い?句読点を点検。
3 漢字とかなの使い分け
次のものは,ひらがなで表記した方がよい。
1. | 代名詞 | これ,この,その |
2. | 副詞 | すべて,およそ |
3. | 連体詞 | ある,いかなる |
4. | 接続詞 | また,しかし,および,ただし,かつ,ところで,ゆえに,したがって |
5. | 助動詞 | ?のようだ,これしかない |
6. | 助詞 | ながら,まで,ほど,おいて,くらい |
7. | 補助動詞 | ?してみる,?してください,?してあげる,?しておく |
8. | 形式名詞 | こと,ところ,もの,はず,ゆえ,ため |