III　福祉に関する情報

1）地方自治体の利用

　地方自治体の保健福祉課（名称は自治体ごとに違います）では，児童?障害者?高齢者に対する各自治体の福祉制度の紹介などを記したパンフレットを配布しています。福祉政策の概略を知るにはよいかもしれません。
　また，たとえば仙台市の場合は「シルバーセンター」（青葉区花京院1-3-2）内に「福祉図書室」（022-215-3191）があり，福祉関連の書籍?雑誌が閲覧できます。

2）関係機関の訪問

　「高齢者福祉論」「児童福祉論」「精神保健福祉論II」「福祉計画法」「福祉心理学」「障害児教育I?II」ほかのレポート課題を解答する際には，自治体の施策を調べたり，パンフレットを参考にしたり，その他施設や社協，学校等を訪問?見学することが望ましい，と記されています。
　単にパンフレットを入手するだけならばアポイントは不要ですが，自治体や施設?学校を見学希望であったり，くわしい話しを聞きたい場合は，下記のような点をお守りください。

1. 事前に電話でアポイントメント（訪問日時の約束）をとる
2. 所属?氏名を明らかにし，ヒアリングをしたい場合は事前に簡単に何を聞きたいのか伝えておいたほうが望ましい
3. 目的は「レポート課題のため」というよりも，自分の関心や課題内容に即して，「介護保険制度が詳しく知りたい」「精神障害者の地域生活支援の実際の整備状況が知りたい」などのように話すほうが望ましい
4. 相手は忙しいなか時間をさいてくれているわけなので，感謝の気持ちを忘れないようにする

3）白書の利用

　福祉の動向や現状を知るには，毎年秋ごろ発行される『厚生労働白書』（厚生労働省監修），『障害者白書』（内閣府），『子ども?子育て白書』（内閣府）が，役立ちます。『厚生の指標　臨時増刊　国民の福祉の動向』（厚生統計協会），『社会保障の手引』（中央法規）もよく利用される資料です。
　教育関係ならば『文部科学白書』（文部科学省編　財務省印刷局発行），『我が国の文教施策』（文部科学省編　財務省印刷局発行）が便利です。
　その他，官公庁の発表する政策や各種統計に関する資料は「白書」類で調べるとよいでしょう。なお，「白書」の多くは概要が官公庁のホームページで閲覧できます。

4）福祉の仕事

　福祉の仕事に関してくわしく知りたい方には，次のようなガイドブックが役立ちます。福祉関連の就職をお考えの方は，是非お読みください。

『福祉の仕事ガイドブック』『社会福祉士のしごと』（中央法規）
『福祉の仕事』『介護の仕事』『ソーシャルワーカーの仕事』『精神保健福祉士の仕事』（朱鷺書房）
『社会福祉士まるごとガイド（改訂版）』『福祉の「しごと」と資格まるごとガイド』（ミネルヴァ書房）
『これからの精神保健福祉―精神保健福祉士ガイドブック』（へるす出版）
『医療福祉学がわかる。』『新版 社会福祉学がわかる。』（AERA Mook：朝日新聞社）

5）社会福祉協議会

　都道府県，各市町村におかれている社会福祉協議会（社協と略して呼ばれることが多いです）でも，福祉に関する情報が多く入手できます。各県の社会福祉協議会のなかにある「福祉人材センター」（名称は県によって異なります）は就職に関する情報提供なども行っています。
　情報コーナーがあり，福祉関連の図書が充実しているところもあります（新潟県?栃木県?福岡県など）。ボランティアに関しても，各社協のなかに情報コーナーをおいたり，講習会?研修会を開催しているところもありますので，希望する方は問い合わせてみてください。
　以下に都道府県の社会福祉協議会の住所?連絡先を掲載しましたので，ご利用ください。

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