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仏教専修科

平成28年両祖忌法話(大谷哲夫学長)

みなさんこんにちは。お元気で何より。折角の雨ですけども。

先ほど司会の先生から両祖忌のご説明がありましたが、それに補足する意味で、法話とまでは行きませんが、少し短い話をしようと思います。

本当は両祖忌も正式なものをやらなきゃいけないんですが、今日は出班焼香だけ抜けていて申し訳ありません。実は十二時ちょっとすぎから東口で、「道元禅師の生涯」ということで話をしてくれと頼まれているんです。「県民講座」っていうことで、県民の皆さんをお待たせしては申し訳ないということなんです。そうかといって両祖忌を端折っちゃうわけにもいかないので、大変申し訳ないんですが、略式というような形になりました。それでも私どもは両祖あってこそこういうことをやっているわけですから、それの報恩の意味はきちんと尽くさなけりゃいけないと、私は思っております。それで、もう少し両祖忌について、ちょっと私の方から内容的なことに触れておこうと思うんです。

お二方はもちろん永平寺、そして総持寺を開かれた、われわれの父とも母とも呼ばれる方ですよね。それでまず、九月二十九日をなぜ両祖忌と呼ぶかというところからはじめましょう。道元禅師のお生まれは西暦で覚えた方が便利で、1200年、亡くなったのは1253年、建長五年です。五十四歳でお亡くなりになりました。ご命日は旧暦では八月二十八日です。それから、瑩山禅師は正中二年、まあ色んな説があるんですけど、一応われわれは正中二年と言っております。これは1325年ですが、五十八歳でお亡くなりになりました。ご命日は旧暦の八月十五日です。両祖のご命日は八月二十八日と八月十五日なのに何で九月二十九日を両祖忌にしちゃうんだということですが、これはですね、太陽暦に換算すると、両方とも偶然九月の二十九日にあたるんです。ですから宗門としては、この日を両祖の報恩の日ということにしてあるわけなんです。そのことをまず覚えておいて頂きたいと思います。

みなさんご存知だと思いますが、道元禅師は十四歳の時に、「本来本法性、天然自性身」という疑問に突き当たるわけです。驚くべきことですよね。それだけの頭脳をもっていたんでしょうけども。そしてその後中国に渡って、そこで天童如浄という正師に巡り会って、そこで悟りを開かれた。これはもうご存知の通り、夏安居の終わりに近づいたある日の暁天坐禅の時に、隣の僧が居眠りしてるのに、「坐禅をする時に居眠りするとは何事だ」と如浄禅師は履いていた木靴でその僧侶を殴りつけたと言われてますけど、その時に大悟した。それが「身心脱落」ということになるわけですね。「身心脱落」というのは、「身も心も脱けて落ちること」、いわゆる「大悟」を指します。一切の束縛から解放されるということなんです。道元禅師は身心脱落したことを自覚して、すぐに天童如浄さんとこへ行って、「身心脱落いたしました」と報告したんです。それで如浄禅師が何と言ったかというと、「脱落脱落」と言ったです。これはどういうことかというと、「身心脱落したことさえも脱落せよ」ということなんですね。迷いがあるから悟りなんです。悟りきったら悟りきった状態にならなくてはいけない。「おれは悟ったんだ悟ったんだ」というのは囚われですよ。だから「脱落脱落」なんです。

この辺りの事情は、私は実は道元禅師が十五歳の頃のことにも重なっていると思うんです。色んな説があって、肯わない人たちもいるんだけど、私の説では、道元禅師は十五歳の年に、最晩年の栄西禅師に会ってると思うんですね。そうでなければ筋が合わないんです。年内かあるいは来年に『寶慶記』が出るんですが、そこでも書いているのでまた読んで頂きたいと思います。栄西禅師って方はもう、途方もない人でね、背は低かったけども頭は普通よりも二倍長いという方なんですよ。脳みそがいっぱい詰まっている。で、日本の仏教に飽き足らず中国へ渡るんです。それからさらにインドへも行こうとしているんですが、これは失敗してしまう。しかしそこで虚庵懐敞という人に会って、そして天童山へ虚庵さんが行って、そこで修行するわけです。だからわれわれが天童寺を曹洞禅の祖庭とするのは因縁があるんですね。中国にはいっぱいお寺があるわけですが、なぜ道元禅師が天童山へ行ったかっていうと、栄西禅師が虚庵懐敞についてそこで悟りを開かれたところだからなんです。そしてその栄西さんの弟子たちが必ず天童山へ行ってたんです。道元禅師の日本での第一のお師匠さんは明全さんという人ですが、明全さんも当然天童山へ行くわけです。で、建仁寺において、最晩年の栄西禅師に会ったときに、「本来本法性、天然自性身」云々って、道元禅師が御託を並べたわけですよ。道元禅師の悪口を言っているわけじゃないですがね。十五歳の道元禅師が「これはどういうことですか」と聞いたわけですよ。「本覚をもっている、はじめから悟りを持っている」、しかしそれと同時に、仏になるには修行がいる。まったく違うことじゃないですか。「これはどういうわけなんだ」って道元禅師は栄西さんに尋ねたわけなんです。栄西さんが何と答えたかというと、「三世の諸仏有るを知らず」。つまり、「一大事の悟りなんてものは、三世の諸仏は知らない」というんです。これは逆説を言っているわけです。それで、「狸奴白牯かえって有るを知る」と言ったんです。「狸奴白牯」というのは狸や狐、今で言えば、犬猫ですよ。「犬猫がこれを知っている」と、こういうふうに答えたんです。で、その時に,道元禅師は衝撃を受ける。「あ、別の世界があるんだ」ということを知るわけですよ。そしてその真理を、真実を追究するために道元禅師は中国へ渡って、身心脱落するんです。ここが一番肝心なんです。なぜ、身心脱落なんだっていうことを、われわれは知らなくてはいけない。「そんなものにとらわれてはいけない」っていうことを言っているんです。身心脱落したことにとらわれたら、やはり身心脱落してないんですよ。だから「脱落脱落」なんです。三世の諸仏は悟りを知らない。そんなことは抜け出している。かえって犬猫がその悟りにこだわる。そういうことを言うんです。そのことに道元禅師は気がつくわけなんです。これが身心脱落であって、それが修証一等として今日に広がってわれわれの代まで来ている。

通説では、道元禅師が没後の十六年に瑩山禅師はお生まれになっておられる。その頃は蒙古が襲来した時期です。神風が吹いたとか吹かないとかいう時代ですよ。日本中が落ち着かない時代であったわけです。はじめは、永平寺の三代目の徹通義介禅師につく。義介禅師は「平常心是道」と、「いつもの心が、これが道である」ってことをしきりにお唱えになっていたのですが、最初はそれが理解できなかった。禅仏法ってのは、純粋の修行によって抽出された身心であるとか、あるいは理念的に超越化した、内在化した本心を尊ぶっていうんではない。個々の人それぞれの生き方としての日常において働く心を強調して、それが他ならぬ悟りであるとするわけです。馬祖道一あるいは南泉普願らがこの言葉をしきりに使ったんです。「平常心是道」。平常心で臨むということ、これは一番難しいことですよ。たとえば何かの試合のときに、「平常心でやれば勝てた」とか「平常心を保てないで心臓がどきどきした」とか言うわけなんですが、「平常心是道」という、このいわゆる徹底した日常行為というものに、悟りを求めたわけなんですね。で、その話を聞かれた瑩山禅師はですね、たちまち心眼が開かれたと言います。「わかりました」と。義介禅師は「どうわかったんだ」と質問するわけです。すると瑩山禅師は間髪入れずに「茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す」という言葉を申し上げた。そうすると義介禅師は「それでよろしい」と言われたんです。このところはどういうことかっていうと、お茶を頂く時にはお茶だけを頂く、他のことはしないんですよ。それに徹するんです。飯を頂くときには飯を喫すると言う事なんです。飯になりきって飯を頂くということですね。その平生の行いのなかに仏道があるんだということを瑩山禅師はお気づきになられたということになるわけなんです。

悟りというものはお釈迦さまからはじまるわけです。明けの明星のときに悟りをお開きになったわけです。われわれは、その祖師方がなされたことを検証していかなければならない。ところが今の曹洞禅をみると、「さとりはなきにしもあらず」などといって平然としている。ちゃんと考えたこともない。それじゃあ、坊さんとしてはよくない。悟りはあるんだということをきちんと信じて、それをつかみとって、そして捨てていかなければならない。これが曹洞宗の肝心要のところなんです。ところが、今はそういうものがなされていない。悟りを語る人もいなくなった。「悟りなんでどうでもいいんですよ」なんて、そんな馬鹿なことを言っています。それでは曹洞宗の宗旨は宗旨ではなくして単なる思想にすぎない。信心から出たものではなくなる。そういうことになってしまう。ですから、道元禅師はよく人格高潔にして深く道根を養われ、立教開宗の基礎を固め、大宗門の根底となるべきものをまとめ、大著述をされた。瑩山禅師はこれを時勢と調和せしめて広く通俗的にされたとよく言いますけれども、まさにこれは要を得ていると感じます。それだからこそ両祖であると思います。じゃあ私どもは、この両祖忌において何をどう感ずべきなのか。それはきわめてはっきりしているんです。「ただまさに日々の行持、その報謝の正道なるべし。」いまわれわれが同音に読んできた経典、その中でも修証義のなかの「行持報恩」、そこに述べられていることを実行していく以外にない、ということになります。人のことをあげつらわず、へつらわず、お互いが日々の仕事をしっかりと行じていくということ、真剣に打ち込む、ゆるがせにしないというということを、われわれの信念としてもっていかなければならない。これ以外に私は両祖に対する報恩の道はないと思っております。今日は本当に簡単に済ましてしまいましたけど、今後はきちんとして行きたいなと思います。それではどうもご清聴ありがとうございました。
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