学習の手引き -2015- 平成27年度以降入学者用
レポート学習
Ⅱ レポートをまとめる
2 論述式レポート作成の手順と構成
構成を考える
レポートをまとめる際には,テキストを読んだ際にひいたアンダーライン,ノートやカードをもとに,どのようなことを,どういう構成?順序で述べようとするのかをまず考えてみましょう。
レポートの構成
一般的に文章は「起承転結」がよいとされていますが,レポートでは「序論 本論 結論」の構成が一般的です。
「序論」では,これからレポートで述べようとすることを短くまとめて示しましょう。「課題について○○の点から述べたい」とか「3つの理由から××という結論が言えることを論じたい」など全体の枠組みを示せれば結構です。少し慣れてくると,課題について,自分の問題意識を述べてから始める,というスタイルも可能になってくるかもしれません。
選択式の課題の「序論」では,なぜその課題を選択したのか,という理由から始めることも多くあります。大学のレポート課題は,テーマが大きくて,真正面から取り組むことができない場合もあります。その場合は,自分が論述する内容を限定し,そのことを「序論」に記してください。
全体像を述べることが難しければ,まず何から述べ始めようとするのかをまとめてみましょう。課題のキーワードの定義を「○○について辞書によれば……」というかたちで始めたり,課題に関連する具体例をあげることから始めてもよいでしょう。とにかく書き出してみましょう。
「本論」は,課題に対する解答やその理由を述べていくレポートの中心部分です。「結論」ではこのレポート課題を通じてわかったこと,感想,今後の問題点などをまとめます。
また,レポートを書く際には,3 「引用」と「要約」のルール で述べるような約束事もあります。